「はじめに」の再発見:世界最古のベストセラー『創世記』のタイトルに隠された3つの驚くべき真実②〜かつて『創世記』は「義人の書」と呼ばれていた。

 中世の写本やラビたちの深遠な注釈を紐解くと、この書物には「創造の書(セフェル・ハ・ベリア)」という宇宙論的な呼び名のほかに、もう一つの重要な別名があったことがわかります。それが「義人の書(セフェル・ハ・ヤシャール)」です。

 世界の始まりを描く壮大な叙事詩が、なぜ個人の倫理性を問うかのような「義人の物語」として定義されたのでしょうか。そこには、天地創造という物理的事象の記録以上に、神の前に立つ「人間」のあり方を重視するユダヤ的知性が見て取れます。

 宇宙の起源(コスモロジー)を、アブラハム、イサク、ヤコブといった先祖たちの生き様(キャラクター)へと収斂させることで、この書物は「祝福の継承」という倫理的な文脈へと昇華されたのです。中世の『ミドラシュ・ハビウル』は、この問いに対して次のような示唆に富む答えを残しています。「なぜ『ベ・レシート』は『義人の書』と呼ばれるのか? それは、アブラハム、イサク、ヤコブの歴史を含むからである。彼らは『義人の死を私に与えよ』(民数記23:10)と書かれたように、義人と呼ばれたからである。」

明日は、水曜祈り会です。創世記のメッセージをしています!

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