連載「友と呼ばれて」第1回 ―― 創世記2章18節「人がひとりでいるのは良くない」
「本当の友達」と聞いて、あなたは誰の顔を思い浮かべるでしょうか。
子どもの頃からの幼なじみかもしれません。苦しい時期を一緒に過ごしてくれた人かもしれません。―― けれど、こう感じる方も、少なくないのではないでしょうか。「大人になると、友達って、なかなか作りにくいな」。「気がつけば、本当の友と呼べる人が、いない気がする」。
仕事の付き合いはある。SNSのつながりもある。それでも、夜ふと、説明のつかない寂しさに包まれることがあります。
聖書は、私たち人間を、こんなふうに見ています。―― 人は、誰かとの「交わり」のために造られている、と。
聖書のいちばん最初のページで、世界を造った神は、ご自分のことを、不思議な呼び方で語ります。「さあ、人を、われわれのかたちとして……造ろう」。「われわれ」。神は、ご自分の内に、永遠の愛の交わりをもっておられる方だというのです。そして、その交わりの神が、ご自分に似せて、私たちを造られた。
だとすれば、私たちの存在のいちばん深いところには、初めから「つながりたい」という願いが、書き込まれていることになります。
おどろくことに、その創造の物語の中で、神が初めて「良くない」と口にした場面があります。何もかもを「良い」と見ておられた神が、ただ一つ、こう言われたのです。「人が、ひとりでいるのは良くない」。
ひとりぼっちは、ただ寂しいだけではない。私たちの設計そのものに、反している。―― 聖書は、そう言っているのです。
では、その「交わり」は、どこから来るのでしょうか。これから何回かに分けて、聖書が描く「友」を、ご一緒にたどってみたいと思います。とりわけ、友達の作り方が分からなかった、ある一人の嫌われ者の話から。次回、ご一緒に。
※この連載「友と呼ばれて」は、岩槻福音自由教会が月に一度ひらいている礼拝「キリストの友」をもとにした伝道エッセイです。もとになった説教は、教会のYouTubeチャンネルでもご覧いただけます。次回の礼拝の日程は、教会ホームページの集会案内でご覧いただけます。はじめての方も、どうぞお気軽に。
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